
そもそもストレスって何でしょう? 僕が高校生くらいの時はまだそういう言葉がなかったように思いますが。難しい仕組みはよくわかりませんが、結局の所、自分の心と体が環境に対応できなくなっているのに、一生懸命それに合わせて無理が来ている、「辛いよ〜」と感じている状態なのでしょうか?
これは、人によって考え方も違えば、受けるストレスの度合いも違います。
ただ、共通して言えることは、ストレスを感じている人というのは、結局「嫌だな〜」と思うことが多いということ。仕事にしても、子育てにしても、周囲の環境にしても「嫌だ嫌だ」と言っているということだと思います。時間に追われてあくせくして、ゆとりのない精神状態がずっと続いてしまう。
日常の中に目を向ければ嫌なことなんかあっと言う間に見つけられるでしょう。
車がいきなり割り込んできたり、急いでいるのに、工事をしていたり、買いたいものがみつからない、上司が頑固、親がいちいちうるさい、子供がいう事を聞いてくれない、仕事が面白くない、自分の体型が変わらない、体の調子が悪いなどなど・・・・。
そして、これらのことを「強調」してみるようになります。英語でstress は「強調する、圧力をかける、緊張する、強制する」というような意味です。
少し遠めで見ると日常茶飯事のひとコマに過ぎないたわいのないことであっても、それをどのように見るかによって、ある人にとっては物凄い嫌悪感をもたらすこととして「強調」されたり、ある人にとっては、快くないものであっても別にいいやと流せてしまったりするわけです。時間に追われて心の余裕がなくなってしまって、ついついイライラが連続してしまい、次の日、また次の日へとマイナスエネルギーを持ち越してしまうのです。
僕は歌を教えているときによく言うのですが、必ず自分の歌を録音しなさいといいます。自分の耳で自分の歌を客観的に聞いたときに初めて分かることがたくさんあるからです。色んなことをレッスン中に言われて分かったつもりになっていても、自分の耳で確かめることほど確実なことはないからです。
これと同様に、ストレスを感じるとき「客観性」というものは大切だとよく思うのです。つまり、「こんなことでストレスを感じてしまう自分」というのをしっかり自覚すること。そうすることで、何が自分の許容範囲を超えていることなのか、同時に自分の許容範囲を広げるためにはどうすればいいかということが見えてきます。
横暴な上司に対して、ムカついて当然と思うかもしれませんが、ムカついて損をするのは自分です。相手を恨んだ所でどうなるものでもありません。関係が悪化するかもしれませんが。
単純に、素直になって、「自分がこういう反応をしなくていいようになれないだろうか」と考えてみてください。
断言できますが、「自分の感情はコントロールすることが可能です」また、「自分のマインドもコントロールすることが可能です」。
こんなことを言うと誤解されそうなんですが、これは「ぐっと堪えて」とかではありません。
中には顔には微塵も出さずに腹の中では煮えくり返っている人やストレスをどんどん溜め込んでいる人などいます。これは、感情をコントロールしているのではなく、押さえ込んでいるだけであって、結局は溜め込んだ分後でしわ寄せがきます。
感情は物事を判断するところから湧いてきます。
例えば、Aさんという人がいます。ここでは男性にしましょうね。あなたがAさんと言う人に初めて会ったとき、とっても嫌な元彼にそっくりだったので、強烈な感情を呼び起こしました。
でも、他の人はそうではありません。あなたの中の記憶(判断材料)が感情と結びついたということです。
ただ、これは瞬時に起こることなので、何がどうしてどうなったということをしっかり把握できないかもしれません。
私達は物事をいつも良いとか悪いというように見る癖を持っています。物事に対して文句を言う癖を持っているとでもいいましょうか。物事がうまくいかない事を「強調」しては、文句を言ってマイナスエネルギーを増幅します。これは、癖であり、習慣ですから、身につけたものであって、もともと備わっていたものではありません。だから、変えられるのです。
但し、歌の話でもしたように、自分がそういう癖を持っているなということに自覚しないといけない。でないと、感情の赴くままにネガティブな意見を持って怒りを沸き立たせたり、不満足などんよりしたエネルギーに浸ってしまったりするのです。
これはとっても大切なことなので、是非頭の片隅にでもインプットしておいて欲しいのですが、悪い感情というものはありません。そう、感情の動きは自然なものであり、怒ったり、喜んだり、泣いたり、嬉しいと感じたり、それはどれが良くて悪いといったものではなく、すべてひっくるめて感情です。しかし、「悪いもの」として判断することはできます。
ちょっと話がややこしいかもしれませんが。例えば、歌を歌うとき、詞の中には、悲しみや恨みさえも含む内容のものがあったりしますが、それを歌として聞く場合楽しむことができます。映画でもそうです。人間の生き様の陰陽を楽しんでみることができます。
聞いたり、見たりしている間は主人公に感情移入して、同じような気持ちになりますから、怒りも感じるし、悲しみも感じるし、敗北感も感じるでしょうし、喜びや感動を感じることができますが、それをストレスだとは言いません。
なぜかというと、完全にコントロールできることを知っているからです。つまり、映画なら映画の中だけで、終ってしまえば自分がグダグダになってしまうとは思っていないからです。曲にしても、ありったけの感情移入をして泣き明かしたとしても、終ってしまえばどうってことないことを知っているからです。
だから、色んな感情を感じること自体に害があるとは思えないのです。怒りだの恨みだの、そういう感情を憎んだり嫌ったりすることによって、とんでもなく害になるのだと思います。
悪いとされている感情を持つことに罪悪感を持ったり、そういう気持ちにさせた相手を恨んだり、それくらいで心乱される自分を卑下したりなどということです。
皆誰しも「認められたい」という気持ちがあるかと思います。どうせなら、いい評価を得たいと思っているのではないでしょうか?だから、我慢するし、できるだけ感情的にならずに物事をこなそうと頑張ってしまいます。
もし、怒るようなことがあったときに、次のことをしてみてください。
まず、「自分はここで怒るということを選択してる」と言ってみましょう。そう、自分で状況を判断し、怒るということを選択しているのだということを自覚することです。
最初は難しいかもしれませんが、感情に振り回されるのではなく、自分で選択していることを自覚するのです。慣れてくると、体が怒りで震える前に客観的になることができます。
客観的になるということは、映画や音楽を鑑賞するのと似た状態です。しばらく感じるでしょうが、それを憎んだりするわけでもなく、感情の一部として受け入れますから、溜め込むことはなくなります。
「あ〜自分はこんなに怒ってるんだ〜、ふぅうう〜ん。まっ、いいや〜」となっていきます。
人間ですから、お釈迦様ではないので、すべてを平常心で見るなんてできないかもしれませんが、体を壊してしまうほどにストレスを溜め込むことがなくなります。
怒り、悲しみ、後悔、挫折感、罪悪感などを嫌わないでください。嫌えば嫌うほどそこに縛られてしまうからです。簡単に言えば、「嫌な気分を嫌わない」ということでしょうか。
不思議ですが、嫌な気分をしっかり認めて味わうと、早く抜け出せます。早くこんな状態から抜け出したい、なんで自分はこんなになってしまってるんだろう、こんな気持ちになりたくな〜い!!!とか言ってもがいているとなかなかそこから抜け出せません。
感情は皆さんもご存知の通り、流動的です。2分前まで泣いていたのに、誰かのひとことで笑っていたりします。そう、動くものなのです。だから、本当は溜め込むことがとっても難しいものなのに、必死に嫌がるために溜まってしまって、体の調子までおかしくなったりするのです。
アンチストレスという名のもとにたくさんのサプリメントなども出回っています。相互的に役に立ってくれるとは思うのですが、結局ストレスって何?っていうことを見落とすと、次から次にブランドを変えてサプリメントのお世話になることになります。
怒りをぶちまけるとスッキリすることがあるでしょ?皿を割ったり、バッティングセンターに行ったりとか。たまには必要かもしれませんが、自分でコントロールができるようになるといいですね。
感情もエネルギーです。だから、お風呂に入ったときなどに、今日一日のストレスを黒い煙に見立てて、呼吸と一緒に吐き出してしまうというプチ瞑想もお勧めです。
後はできるだけ文句を言わないようにすることです。僕もよく自分を戒めることがありますが、無意識に文句を言ったりしてしまいます。そういう時は、気がついたらキャンセルして、思わなかったことにして、代わりに「ありがとう」をいうようにしています。
文句を言っているときっていうのは、大体感謝が足りてないし、傲慢になっています。「なんで、こうしてくれないの?なんで自分だけ、なんでうまくいかないの?」などと、悪いことにフォーカス(強調して=ストレス)自分が健康であることや、恵まれていることなどいくらでもあるのに、そんなことに感謝の念も持たずに、悪いことばっかり見ていたりします。まぁ、こういう精神状態は楽しくはない。
だから、気がついたら深呼吸して、反省してみましょう。感謝が足りてないかもしれないなと思って、感謝できることをしていきましょう。そうすると、きっとまた世界に光が少しずつ戻ってくるでしょう。
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