自己治癒力
人間の神秘であり、奇跡とも言うべきもの、しかも日常で皆誰しもが経験済みのことといえば、この「自己治癒力」ではないでしょうか。

あまりに当然であるがために、その存在の有難さを忘れてしまうことも多々あるのでは?

自分で治す力が備わっているなんて物凄いことです。コンピューターはショートしてしまえば自力で回復するなんてできません。車だって故障してたのに勝手に直るなんて・・・。

命あるものの特権であり、恩恵です。

であるのに、私達はこれに逆らうかのように、色々なことで自己治癒する力をあまりにもないがしろにしている面があるように思えてなりません。

僕は西洋医学を否定してません。薬の効果もあるし、実際にたくさんの人の命を救っているのですから。でも、よく言われているように、例えどんなに腕の良い医者でも、患者の自己治癒力なくしては治るものも治らないのです。

熱が出て医者に行くと熱を下げる薬をくれます。あまりの高熱の場合いたしかたないかもしれませんが、熱が出るということは体がウィルスと戦っているがために発熱するわけで、自己治癒力が正に発揮されている真っ最中です。


東洋医学は自己治癒力を高めるということが基本にあるようで、どうすれば自然の流れに沿った健康体になれるかということで漢方などを処方しますし、鍼灸にしても、気の流れを整えることによって自己治癒力を高めるのです。

どちらにせよ、本人の自己治癒力があるからこそなのですが。

ただ、今の世の中少々のことがあっても仕事仕事、日常の雑務に追われて休む暇もないから、とりあえず熱だけでも下げてこなすというスタイルが要求されます。

これって正しい生き方なの??と思います。なんでそんなになるまで働くのか?って。
子供の養育費がある、ローンがある、生活が懸かってる・・・。それが幸せな生き方なのだろうかと思います。これは非難しているわけではなく、自分でも似たようなことがあるのです。
大好きな音楽の仕事であるけれど、もちろん大変なこともたくさんあります。締め切りまでに何曲も仕上げなくてはならないこともあるし、レッスンもやらないといけないし、自分のプロジェクトもあるし・・・。寝る時間がなくなるし、お金の心配もしないといけないことだってある。そんなときにふと、「やらないといけない」と思うことがありすぎるなと感じるのです。「やりたいこと」よりは、「やらなきゃいけないこと」が多い。

自己治癒力って、心がリラックスしている時ほどよく働いてくれるし、気分がポジティブな時ほどよく働いてくれます。だから、楽しく毎日を過ごしている人ほど病気にかかりにくい。

ってことは?

私達はついつい傲慢になりやすいので、自分達のいいように物事が周ってくれることを望みます。自分達の都合で自然を破壊したり、汚染したり。また仕事がいくらでもできるように、栄養剤が売れたり、サプリメントが何十種類と出回っていたり。簡単便利が度が過ぎて、心を休ませるということをなかなかできないでいます。だから、癒しを求めていろんなグッズが売れたり、スピリチュアルがもてはやされたりしています。

子供の時にいっぱいすっころんで怪我したりすることって必要だと思うんです。体験として痛みが分かるとかもありますが、自己治癒力を信頼できるからです。何度も小さな怪我をして治るということを何度も見ていると、これくらい大丈夫さという確信ができます。だから、自分の自己治癒力に対して信頼できるのです。



自己治癒力というと、体の面だけを考えがちですが、心の面でもあります。病んだ心を自己治癒力が癒してくれるのです。

いろんなことで傷ついても、時間とともに立ち直ることができます。深い傷を抱えている人もいますが、その気になれば、それを手放し健康な心を取り戻すことができるのです。

自己治癒力のすごさは、肉体の修復だけではなく、心の修復までもしてくれることです。

僕はこの自己治癒力を神の力と呼んでいます。神様の力以外には考えられないからです。そして、全生命に与えられているものです。平等に。「あなたは悪人だから、この力は与えない!」などと差別したりしません。「あなたは人一倍働き者だから、特別に強力な治癒力をあげます」などとえこひいきしたりもしません。常に平等です。

「自分の中に神様がいて、いつもいつも見守られているよ」というと、眉をひそめる人もいます。でも、その人の中にも自己治癒力はあります。自己治癒力がある以上、僕はその人の中に神様がいることを否定できません。

人間が作り出したものではない確かな力と知恵が働いています。それは、健康へと向かうように働きます。心の明るさを取り戻すように働きます。これを神と呼ばずしてなんと呼ぶのだろうと、ちょっと宗教じみてるなとは思いますが、僕はいつもそう思うのです。どこそこの神というものではありません。万人に共通する人知を超えた力と知恵という意味での神ということです。


自己治癒力が与えられてるということは、どういうことか考えて見ましょう。

ここで、仮に自己治癒力の源が神様だとして、それを私達に与えてくれた神様はどんなつもりでこの力を与えてくれているのか?ということをちょっと考えてみて欲しいのです。

まず、「生きなさい」ということ。それも「健康で明るく生きていきなさい」ということ。
これは、いいかえると「あなたは幸せに生きるに値するのですよ」という証拠です。それをそういう風に受け止めるかどうかは、私達の責任ですが、神様はそういうつもりで与えてくれていると考えるのは無謀でしょうか?

変な話、誰かに5万円もらったとします。くれた人は好意で、僕のために5万円くれました。それに値すると思ったからだし、今よりもよい方向に進んで欲しいと思ってのことです。でも、そのお金をパチンコに費やしてしまったら、意味がありません。ちょっと違うけど、与えてもらったものを最大限に活用するのは私達の責任です。

自己治癒力は、心の状態に比例して働きが強まったり弱まったりするようです。楽観的でくよくよしない人、よく笑う人、楽しんで毎日を過ごしている人に比べて、よく悪口を言う人、まじめすぎで悩み癖のある人、恨み癖のある人などは体調不良を引き起こしやすい。傾向として、なのですべてとは言いませんが。

信心深くない人でも、自己治癒力があることは否定できない事実ですから、こういうのはどうでしょう?

「自分の中の自己治癒力が今最大に働いてくれています。そして、私を幸福へと導いてくれています」というようなことを毎日寝る前と起きたときに10回くらい言ってみましょう。

アファメーションは確信することで効果があがります。リラックスして、当然のことのように言い切るといいようです。

自己治癒力とは一体なんだろうか?と改めて考えてみると、その有難さや私達の存在している理由がわかるかもしれませんね。一体その知恵はどこからやってきているのか、そんな力が何故備わっているのか?

人間が作り出せない生命を維持し、健康に保つ力と知恵がある。よ〜く考えてみる必要があるかもしれません。

「生かされている」ということを理解する時、生きることに対する意味合いが変わってきます。他の人に対する見方も変わってきます。結局、私達は平等であるし、生きる価値があるからこそ、今生きている。

本当にそうでしょうか?自分なりに考えてみましょう。






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